読書習慣

先日テレビを観ていたところ、本屋さんの映像が流れました。

特に本の紹介をする番組ではなかったのですが、何気なく見ていた中で一冊の本が目に飛び込んできました。
『ライオンのおやつ』。
遠目にチラリと映っただけなのに、「私を手に取って!」とでも言われているかのようにグッと惹かれて購入。
早速読み始めました。

主人公は、病気と闘っています。辛い闘病生活の中で、彼女が朝起きて1番に聴く音楽はクラシック。
それも楽器は『チェロ』。
「病を得て、自分の人生の終わりを意識するようになってから、また聴きたいと思うようになった。」と書いてありました。

いつものことですが、必ずドラマの幸せ絶頂の時に流れる曲は、ヴァイオリン曲。
一方、人が亡くなったり、失恋したり、涙を流す場面になると、必ず流れるのがチェロ曲。
チェロの音色から寂しさ、重苦しさだけを連想するのは如何なものか!と、残念に思っていたのですが、チェロの下支えがあってこそ、華やかな時の喜びが弾けるわけです。
その上本には、『落ち着きが与えられる楽器』と記されていました。
確かに、チェロの音色にホッとして癒される、という意見はよく聞きます。
本を読みながら、改めて自分にとってのチェロの音色の魅力を整理してみました。

頭では分かっているのですが、チェロの音色に落ち着きや安らぎを感じるなんてことは残念ながら出来ません。
いつも自分の横にはチェロがあって、練習しない日があると、罪悪感に苛まれます。
そんな環境だからでしょうか…自分が演奏者でなく聴く側であったら、チェロに対してどのようなイメージを持つのだろう…
なんてふと考えてしまいます。

でもせっかく演奏する側にいるのです。チェロの音色に心の落着きと癒しを持ってくださる方を一人でも増やすことに、
努力していけたらと思っています。

さて、まだ本はまだ読み終わっていません。
ゆっくりと読み進めていきまーす (^ω^)